2020-01-01から1年間の記事一覧

✕✕✕のハナシ

――ついこの前。 書店で吉田篤弘さんの本を探していたところ、『遠くの街に犬の吠える』を見つけた。 遠くの街に犬の吠える (ちくま文庫) 作者:篤弘, 吉田 発売日: 2020/09/12 メディア: 文庫 吉田さんの本はあとがきから読むことにしている。 ということで今…

まねっこ

まねぶ ―とまなぶは語源を同じくする。 人は真似することで学ぶのだと。 思い返せば、色々なものをまねてきた気がする。 小学生の頃、金曜日の教育テレビを模してラジオのようなものをこっそり書いていたのがはじまりだったかもしれない。 次は当時映画が公…

名前にまつわるエトセトラ

動物の数え方は「死んだ後に残るもの」で決まっている。牛や豚は一頭、鳥は一羽、魚は一尾… そして人の数え方は「一名」 人が死んだときに残るものは「名前」だということ。 ”名前”って、定義としては個体を識別する記号に過ぎないけど、実際はその存在を象…

すべての人に雨は降り注ぎ、時は流れる

お題「わたしの癒やし」 後から振り返ってみると、出来事がなんとなくつながっていたなぁと思う一日がある。 ダヴィンチとレインサウンドとモネ。昨日はそういう日だった。 ダン・ブラウン『ダヴィンチ・コード』 中学生の頃、映画が公開されたかと思う。学…

アイテム”スイカ”―西瓜糖と九龍での日々

スイカの石鹸を買った。 少し実物より甘ったるい感じ、スイカバーが瓜の皮を身につけたような匂いがする。 これは不可抗力だったのだ。最近たまたま立て続けに出会ってしまったのだ。 とてつもなくスイカが印象的な2つの作品―リチャード・ブローティガン『…

アニナナ2期 第5話の日

アニナナ2期第5話の放送日ー10月18日の話をする前に、フレーズプレートの話をひとつ。 アイドリッシュセブン<フレーズプレートコレクション5周年>と逢坂壮五の話 胸を高鳴らせながら開けると… 紫!そーちゃん! そーちゃんは推し5本指に入るので嬉しかった…

秋の訪れ

いつもあったなぁというもの アルバイトへ自転車通勤をしているが、先日息苦しくてマスクを下にずらすと、金木犀の匂いをほのかに感じた。 そうだ、この時期はそういうのがあるんだった、と思った。 金木犀の匂いを嗅ぐ行為なくして秋の訪れを認め難きに候。…

「BANANA」

いろいろ雑多に並べてみる。 「BANANA」 ペンネームで提出する課題があって、何にしようか迷った。 吉本ばななさんや、椎名林檎さんみたいに苗字+果物っていいなと思ったけれど、しっくりくるものは浮かばず、無難なペンネームで提出しておいた。 吉本ばな…

言葉の墓場

何となく今浮かんだ言葉をタイトルにした。 「言葉の墓場」ってどういうニュアンスを感じさせるだろう。誰にも読まれない日記は言葉の墓場か、秘密の宝箱か。 ニール・ゲイマンの短編集を読んで、絶賛文体の影響を受けています。といっても、ただの雰囲気物…

夜へ向かう空の話

夕空の低いところに、いつもの何倍かの大きさで、チェダーチーズの色に輝く月を見つけるといつも嬉しくなって、誰かに教えたくなってしまう。 また違う日、空が東から西へその全体をつかって、深い藍色から太陽の色へグラデーションになっていることに気付く…

「ただ、ある」ものの愛し方―斉藤壮馬『健康で文化的な最低限度の生活』

人生で初めて芸能人のエッセイを買った。 健康で文化的な最低限度の生活 作者:斉藤 壮馬 発売日: 2018/10/31 メディア: 単行本 アイドリッシュセブンの九条天の声優さん、なんかすごく顔が可愛い。知っているのはこのくらいだったが、読書家だと知ったりして…

クジラ、タイムカプセル

※専門的で深い話を意図したものでなく、動物に明るくない、ただの個人の随想です。 最近とてもクジラに惹かれている。してみたいことリストに、「真正面からクジラと出合う」が追加された。(それまで「木星を肉眼でみる」だけだった。) 特に、「寛骨」とい…